ギャランGTOストーリー 第5話

1973-1974   Galant GTO 2000  (A57C)

2000CCの風格と重厚感でGTO2000登場。

1973年1月22日、新開発「アストロン2000」エンジンを
搭載、内外装を一新し「ギャランGTO2000」を発売した。

車種構成を6種に増やしてグレード名も新しくなり、
「SL」 Sporty-Line、「GS」 Grand-Sports、
「GS-R」 GrandSports and Rally となる。

今回のモデルチェンジではエンジンのみならず外装も
大幅に変更し、左右一体型の新フロントグリルと
視認性の良いワイドなコンビネーションテールランプ、
新意匠のサイドメッキエアアウトレットで高級感を。
安全性も強化し、ブレーキのマスターバック大径化。

1973 Galant GTO 2000GS-R (A57C-NGW)

内装はグレー色からオフブラック色にされ、
シートも大きくなりデザイン変更。ホールド性向上
(写真はGS-Rネーム入空気穴付シート)


内外装は全体的に高級感を持たせ、新2000CC
エンジン搭載で新たなユーザー層を獲得した。
ASTRON 2000GS ENGINE
125ps/6200rpm 17.5kg-m/4200rpm


SLのエンジンは「XI」からの1700CCサターン105psと、
新設計2000CCアストロン115psの2種類。

GS系グレードでは、アストロンをツインキャブ化。
圧縮比を9.5に上げ「MR」と同じ125psを発生。最高速は190km

この時からアストロンと組み合わす5速車も設定。
2000SLには5速ミッションとAT車の設定があり
GS系は5速ミッションのみとなっていた。
(AT車は73年10月に廃止)
実質的なMRの後継である最上級車種の「GS-R」では
ベースはGSと同じながら前後フェンダーに
ビス留めFRP製オーバーフェンダーと70扁平タイヤを装着。

その後5月にはベースとなるギャランもフルチェンジ。
GTOと同じアストロンエンジンと新ワイドボディーで
ニューギャラン」の名で発売される。


10月にGS-Rはフロントグリルが銀色から写真の様に
黒銀ツートンになり、1974年8月には保安基準改正の為
ビス留めオーバーフェンダー装着のGS-Rは廃止。

74年9月からはSL系とGSのみ継続販売された。

     1973  Galant GTO 1700SL   (A55C-J2)


ギャランGTO 1700SL (A55C)
4G35  SATURN 1700 ENGINE (1686CC)

前年サターン1700ワンキャブを積んだ「XI」のみは
「1700SL」と名前を変え、内外装を一新し
マイナーチェンジ版として継続販売された。

その後75年2月、フロントグリル等小変更を受けて
「ニューギャランGTO1700」となり同年9月迄生産。

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