ギャランGTOストーリー 第4話
1972 Galant GTO NEW17X (A55C)
排気量100CCアップのゆとり、NEW17X発売。 1972年2月24日、排気量が100CCアップし1700になった NEW17Xシリーズ発売。オートマチックやパワーウインド 装備車も追加。外装は原色系から濃色を中心に展開。 内外装共に重厚感を持たせ、落ち着いたイメージに。 車種構成は4種類に増え、ベーシックグレードの「XI」は、 サターン1700エンジンから105psの性能。 「XII」はレギュラー仕様とプレミアムガソリン仕様があり、 サターン1700GSエンジンにストロンバーグツインキャブ 装備で110psと115psを発生。AT仕様車はXIIに設定。 DOHCエンジンの「MR」は、17X登場からも継続生産 されるが、エンジン以外の装備は2月の17X登場に準じ 小変更。しかし排ガス規制強化により8月に生産中止。 |
![]() 1972 Galant GTO 17XII (A55C-GS) |
![]() 1972 Galant GTO 17XI (A55C-J) |
大きな変更点は、保安基準改正を先取しリアターン シグナルランプを赤色増減式から、独立した橙色へ。 フロントグリルとベゼルを落ち着いたグレー系色へ。 リアランプガーニッシュはアルミエンボス加工した。 (ベーシックグレードにはガーニッシュ無。写真はXI) また、全種燃料タンクはMRと共通の大型タンクにし XI、XIIには燃料温度上昇防止にフューエルリターン付 基本的にはMIとMIIのマイナーチェンジ版に当たる為、 大きな意匠変更はありません。 |
4G35 SATURN 1700 ENGINE (1686CC) 将来の排出ガス規制を見据え、カムプロフィール変更と XIIではキャブレターをストロンバーグキャブに変更し、 排気量を100CCアップしてパワーダウン分を補い、 トルク重視のチューンにより排ガス対策を有利にした。 1600に比べマイルドになったエンジンと落ち着いた デザイン変更により、高級感を持たせたのである。 マニュアル車はXIとXII共に4速ミッションのみの設定。 当時5速ミッションと静粛性を望む声は高かった様で、 この後1年余りで2000CCエンジンと5速車が発売された。 このエンジンにCIIIという新スポーツキットを組み、 GTO-XIIでサザンクロスラリーに参戦。 実に165psを発生したキットも排ガス規制で日本での ラリー自粛の風潮の中、一般発売はされなかった様だ。 |
![]() SATURN 1700GS 115ps/6500rpm 15.2kg-m/4500rpm |
Galant GTO 17XII AUTOMATIC (A55C-KG)![]() この時追加のXII-AT仕様車はプレミアムガス指定で、 XII4速プレミアム車と同じ115psを発生し最高速170Km。 採用されたATはボルグワーナー社製の3速型。 P、R、N、D、Lの5ポジションで大型ATを収める為に フロアパネルも専用設計、冷却系他各部も強化された。 |
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